日本経済大学(所在地:福岡県太宰府市、学長:都築 明寿香)は、2020年8月に、リトアニア共和国のヴィタウタス・マグヌス大学(正式名称:Vytauto Didžiojo Universitetas(VMU))と、「学術交流協定」及び「学生派遣協定」を締結いたしました。
今回、ヴィタウタス・マグヌス大学とは、学生の交換留学、教員の相互派遣、学術共同プログラムの策定・推進、学術論文の共同出版といった包括的な協定を取り交わすと共に、学生の交換留学の諸条件を定めた合意書を締結し、より具体性を持たせた交流を推進することを双方が確認し、合意いたしました。
ヴィタウタス・マグナス大学は、1922年、リトアニア第2の都市カウナスに設立された、かつてのリトアニア公国の大公の名前を冠した国立の総合大学です。12の学部・アカデミーを擁し、学生数は、約8,000名。リトアニアで唯一となる、ハーバード大学を手本にしたリベラルアーツ教育プログラム実践校です。1995年より、日本語及び日本文学の授業を開始。現在、同大学では、日本語教育の需要の増加に対応し、日本語は専攻の一つとして位置づけられ、意欲的な日本語専門家の育成がなされております。今回の本学との連携によって、日本で学ぶ機会の拡大に対する同大学からの期待は大きく、互恵的な交流の実現が期待されます。
参考情報 カウナス市の概略及び提携の経緯
ヴィタウタス・マグヌス大学の所在するカウナス市は、リトアニア共和国のほぼ中心に位置し、「リトアニアのハート(心臓)」と呼ばれ、首都ビリニュスからは、約100キロのところにあります。10世紀に開かれたと言われる同市は、リトアニア公国時代に、河川を使った交易で栄えた古都です。また、同市は、「命のビザ」で著名な外交官・杉原千畝氏が、第2次大戦中、亡命ユダヤ人にビザを発給し続けた日本領事館があった都市として広く知られ、今なお、当時の日本領事館の建物は、資料館として一般開放されております。
この日本にゆかりのあるカウナス市において、すべての授業の33%を英語で実践しているヴィタウタス・マグヌス大学は、本学の学生のニーズとも一致したパートナーであり、今回の協定によって、双方の学生の語学の面での上達を担保する相互補完的な関係の構築を目指しております。
また、ヴィタウタス・マグヌス大学では、海外の高等教育機関とのダブル・ディグリー・プログラムが導入されており、今後の両大学の更なる協力の有望な分野との認識を共有しております。